


#13『人間がいなくなった後の自然』カル・フリン
本についての期待と回想。草思社、2023年の本をいまさら読みましたが個人的には年間ベスト級(遅い)でした。タイトルから想像できる論調の100倍おもしろい。そもそも「紀行文」としてレベルが高いんだと思います。

#12『形態学の復権 分子生物学を超えて』吉村不二夫
本に対する期待と回想。1987年初版発行の古書、著者は東京慈恵会医科大学の解剖学講座教授であった吉村不二夫先生です。あなたが病理医なら激烈に楽しく読めるでしょう(ほかの職業人の方がどうかは知りません)。おもしろかった。

#11『客観性の落とし穴』村上靖彦
本についての期待と回想。ちくまプリマー新書は中高生でも読めるライトな新書、ですが著者があえて簡単すぎる書き方をしているわけではないので多くの方におすすめできます。本書はさすが売れるだけあるという感じ。でもほめまくるだけじゃつまらない。

#10『アリストテレス 生物学の想像』(アルマン・マリー・ルロワ)
本に対する期待と回想。森夏樹訳、みすず書房2019年の本。上下巻。非常~~に読んでて眠くなる冗長な本です(笑)。ではなぜこれを読むのか、そして人に勧めるのかという話。
番組中で紹介しているブログ記事: https://www.medieviste.org/2019/12/09/%e4%b8%96%e7%95%8c%e3%81%ae%e3%82%82%e3%82%8d%e3%81%95%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6/

#9『最終講義 分裂病私見』(中井久夫)
本についての期待と回想。みすず書房の名著、10分では語りきれなかった気もします。「たとえ話」が秀逸だということも、とにかく誰に対しても優しい目線であるということも、ぜんぜんしゃべれなかった。

#8『ハーンと八雲』宇野邦一
本についての期待と回想。フランス文学者、アルト―他の研究者でありジル・ドゥルーズの教えを受けたことがある著者の書き下ろし……ですが、そういうつながりで手に取ったわけではなくて渡辺哲夫『死と狂気』からのつながりであります。多面的なものごとへの目配りというものを文章にするとこれくらいの分量になるんだよなあ、というわくわくする本。

#7『納棺夫日記』青木新門
本についての期待と回想。桂書房、1993年。古書で購入したら著者からどなたかへの謹呈本だったのですが、この本を売るのはおそらく本人ではなく遺族だろうなあと思いました。

#6『免疫学夜話』橋本求
本に対する期待と回想。大阪公立大学膠原病内科学教授が書いた一般向けの本、感染と免疫の表裏一体の関係を「骨や化石などから抽出した遺伝子を現代人類と比べる」という荒業で読み解く。著者のことはよく存じ上げないのですが期待の新人教授だそうです(伝聞)。

#5『知覚の呪縛』渡辺哲夫
本についての期待と回想。初出は1986年、今回読んだのはちくま学芸文庫版(2002年)。統合失調症の患者とのやりとりを丹念に書いた本でびっくりするほどおもしろいのですが、今回の放送では序盤の「名づけ」に関する部分をずっと気にしています。

#4『「書く力」の教室』田中泰延・直塚大成
本についての期待と回想。第4回は「ライター養成講座」が書籍化されたもの……なのですが、なにやら今までの本とはちょっと違う感じ。

#3『SF映画のタイポグラフィとデザイン』デイブ・アヴィ
本についての期待と回想。第3回はビジュアル豊富なアートブックであり映画オタクもフォントオタクも垂涎、人気ブログの書籍化モノです。

#2『千のプラトー 入門講義』仲正昌樹
本についての期待と回想。第2回は作品社の入門講義シリーズ最新刊、仲正昌樹によるドゥルーズ+ガタリの『千のプラトー』解説本です。読んだ気になりました。そして、できればまた本を読みたいと思わせられる。

#1 『死すべき定め』アトゥール・ガワンデ
本についての期待と回想。第1回はみすず書房より2016年刊行のロングセラー、外科医であり公衆衛生大学院教授でもあるアトゥール・ガワンデの渾身ノンフィクション『死すべき定め 死にゆく人に何ができるか』です。